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なんだか写真が賑やかになっているらしい。この間も六本木の青山ブックセンターに行ったら、新しい写真雑誌の創刊準備号を無料で配布している。アマナホールディングスが版元だ。かっこいい雑誌だけれど、果たしてどうなることやら。またこういう雑誌には、鼻持ちならない気取った文章がきれいなレイアウトやフォントで並んでいる。それも実に嫌なものである。 かように写真に関する論議や評論がうるさいけれど、私は写真展にいってもパラパラッと一瞬で見て回ることが多い。面白いかも?と思っていくけれど、なかなか気分に引っかかる写真というものはない。それはだれでもそうだけれど。個人個人は違うからねえ。 美術手帳なんかのめんどくさい気取った文章を読みこなすのも、ギャラリーをやっている以上、日常的な仕事の一つだ。やれやれ。 クソめんどくさい写真評論など読みたくもない時は、この「写真の秘密」を読むことをお奨めする。 写真とは、光学と化学の交じり合った秘儀のひとつで、その秘儀をあやつるのが写真家である、という幸せな時代の感覚を呼び起こしてくれる。 デジタルは電気学だけだからねえ。一元的でつまらないのだよ。 写真は有機物である。ゼラチンは動物由来の物質だし、紙は植物由来の物質だし。銀だって鉱物だし、薬品はいろんなものがあるし。それを使うのは、生き物の中で最も生臭い人間だし。生臭くない写真は、どことなく情報操作の腐臭がして、胡散臭いのである。 PR |
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