こんなハガキも作りました。現在、印刷に出しております。
印刷が出来てくると、そのハガキを抱えて、東京都内のギャラリーへ３０枚、５０枚と配布する地道な作業が始まります。自転車やバイクで、一軒一軒訪ね歩くのであります。

来月２月９日より始まる、ピエール・ルペーズ展のチラシをこのようにつくりました。
やはり何点か写真を入れたほうがいいと考え、こんなデザインに。

あらためて預かっている写真を見直すと、若い人が撮った写真だということがよく分かる。
それだけ自分が歳を重ねてきたということなのか、とも思うこの頃。

オープニング・パーティは初日の２月９日1700－2000の予定であります。

　駆け出しのギャラリスト、あるいはキュレーターとしてあちこち出没していると、いろんなご招待が舞い込んで来る。
　すこし前になるけれども、六本木ヒルズでクール・ジャパン官民有識者会議からの提言、CREATIVE TOKYO構想の推進の記者発表にスーツを着て出かけていった。
　アートフェアや文化イベントには死ぬほど出かけているが、なかなかこれはいいなあというイベントや組織に出会うのは困難である。
　アートや表現というのは、個別に拡散するものだから、集約して、生産性を高めて、大きなビジネスにする、という近代産業的なプラットフォームにはなかなか乗りにくいのだろう。
　　アーティストは、同業者のアーティストに対して辛辣であることはきわめて困難である。というのは、一つの作品を創り上げるまでの困難なプロセスを身に染みて知っているからだ。そして他者の作品に、好き嫌いは別にしてきちんと敬意を払う、という控えめで端正な態度と品位が身についているからである。
　ガンガン、バシバシ言うのは、アーティストになれなかった評論家たち、まあ酷評すれば評論家にしかなれなかった人である。
　とはいえ、オフィシャルな団体や組織がいろいろなアート関連の大きな構想をぶち上げるのは大いに結構。まことにいいことだ。 しかし現場のアーティストは、生活や材料代、運送代に苦労しながら、せっせと作品を作っている。１万円、３万円、５万円の目の前の現金が大切なのだ。制作コストを下げたいから、世界堂にみんな集まるのである。
　そのあたりの金銭的苦労がお役人は多分分かっていないんだろうなー、と思わせる記者会見でした。 たぶん経済産業省の担当者もすぐネットでの評判を確認するために、地道に検索していることであろう。 オフィシャルな新聞記事やテレビ報道だと、時間は限られるしインパクトはないし、たぶんこんな本音は出てこない。
　これでも相当柔らかく書いているんですよお。 まあ制作の現場には、こういったところから出るお金は降って来ないから、地道に営業活動するのが一番。お役所から降ってくるお金よりも、個人的なパトロン、コレクターに評価され、作品をかってもらうほうが、アーティストにとって嬉しいのであり、大切なのである。

 まずはギャラリー４１２７の知名度を上げるために、あちこちへチラシの配布に出かけています。身近な六本木エリア、渋谷エリア、吉祥寺や八王子にも足を伸ばしました。
美術大学、美術学校、デザイン、アニメーション関係の学校、画材屋さん、額縁屋さん、といったアート関連に加えて、飲食店や書店、古書店などにも目についたところにどしどしお願いしています。図々しくてすみません。
アート関係の団体や機関にも、何かの機会に探し出しては置いてもらっています。地味な作業ですが、チラシの配布枚数がやっとのことで２０００枚を越えました。
でも一番知名度を上げるには、注目度の高い作品展を企画することでしょう。さあどうしたものかと悩む日々です。

六本木交差点からわずか徒歩５分、溜池方向へ進み、俳優座劇場を越えて、左斜めに三河台公園に入っていく閑静な裏道に、新しいレンタル・ギャラリーをオープンしました。

六本木地区では格安の、￥８０，０００－と￥７０，０００－というレンタル料金を設定して、様々なジャンルの作品を作ったり、発表したりするアーティストやグループの活動をサポートしていきたいと考えています。

またオリジナルのギャラリー企画も進めてまいります。

東西南北、日本や外国を問わず、みなさまよろしくごひいきのほど、お願い申し上げます。