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駆け出しのギャラリスト、あるいはキュレーターとしてあちこち出没していると、いろんなご招待が舞い込んで来る。
すこし前になるけれども、六本木ヒルズでクール・ジャパン官民有識者会議からの提言、CREATIVE TOKYO構想の推進の記者発表にスーツを着て出かけていった。 アートフェアや文化イベントには死ぬほど出かけているが、なかなかこれはいいなあというイベントや組織に出会うのは困難である。 アートや表現というのは、個別に拡散するものだから、集約して、生産性を高めて、大きなビジネスにする、という近代産業的なプラットフォームにはなかなか乗りにくいのだろう。 アーティストは、同業者のアーティストに対して辛辣であることはきわめて困難である。というのは、一つの作品を創り上げるまでの困難なプロセスを身に染みて知っているからだ。そして他者の作品に、好き嫌いは別にしてきちんと敬意を払う、という控えめで端正な態度と品位が身についているからである。 ガンガン、バシバシ言うのは、アーティストになれなかった評論家たち、まあ酷評すれば評論家にしかなれなかった人である。 とはいえ、オフィシャルな団体や組織がいろいろなアート関連の大きな構想をぶち上げるのは大いに結構。まことにいいことだ。 しかし現場のアーティストは、生活や材料代、運送代に苦労しながら、せっせと作品を作っている。1万円、3万円、5万円の目の前の現金が大切なのだ。制作コストを下げたいから、世界堂にみんな集まるのである。 そのあたりの金銭的苦労がお役人は多分分かっていないんだろうなー、と思わせる記者会見でした。 たぶん経済産業省の担当者もすぐネットでの評判を確認するために、地道に検索していることであろう。 オフィシャルな新聞記事やテレビ報道だと、時間は限られるしインパクトはないし、たぶんこんな本音は出てこない。 これでも相当柔らかく書いているんですよお。 まあ制作の現場には、こういったところから出るお金は降って来ないから、地道に営業活動するのが一番。お役所から降ってくるお金よりも、個人的なパトロン、コレクターに評価され、作品をかってもらうほうが、アーティストにとって嬉しいのであり、大切なのである。 PR |
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